高速の印刷機械

2011.07.30

「つまりさ、印刷が残るよ。刷版まではなんとかコンピュータ化したとしても、印刷の一番大事な部分は、印刷、つまり実際に印刷機械をぶんまわして、紙の上に情報をのせることじゃないか」そうだ。印刷なのだ。印刷会社の仕事では、印刷こそが最重要で値段が張る部分でもある。コンピュータによって合理化が可能なのは、あくまで印刷以前の工程でしかない。印刷機械はグーテンベルグ以来、いかにすれば高速に大量に刷ることができるかを中心に発達してきた。スピードは年々速くなり、新聞社などで使われているオフセット輪転機などでは、一時間に一○万枚というスピードになってきている。一秒に三〇枚である。無論、これはよほど特殊な例であって、普通の印刷会社におかれている機械では一時間あたり一万枚程度の速度の機械が多い。こうした高速の印刷機械が、駅の売店や町のコンビニで売られるような大量の雑誌や文庫本を可能にした。こうした高速印刷機は少部数を刷るのが不得意だ。たとえば、オフセット輪転機は機械の調整をして、印刷をはじめるための刷りだし損紙が五〇〇〇枚必要になる。
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