アメリカの不法行為システムの、もう一つの変わった特徴は、陪審制の採用だ。他のほとんどの国では、刑事訴訟に陪審を当てるが、アメリカでは、金銭的な損害賠償を求める他の民事訴訟と同様に、不法行為訴訟にも陪審審理を認めている。陪審の存在が不法行為システムの宝くじ的要素を助長する。やり手の原告弁護士は、最も陪審にアピールできそうな依頼人からの依頼だけを引き受け、陪審の同情心をかきたてることに何よりも努力を集中するかもしれない。時には、特定の依頼人に最も同情しそうな陪審を選ぶのに、陪審員人選コンサルタントに依頼する(逆に、被告弁護士は、同情的でない陪審員を選ぼうとする)。そうして出される陪審の評決は裁判内容の理非にほとんど関係なく、すべては舞台の出来映えに関係する。もし事がうまく運ぶと、同情心のある陪審は、経済的損害賠償金はもちろんのこと、精神的苦痛に対しても、額の大きな損害賠償金を裁定するかもしれない。結果は、高い賭金を求めるギャンブルと同じだ。原告弁護士は、時々は確実に大勝利するように、とりあえず多くの訴訟を申請する。評決結果と裁判としての理非とが乖離しているこの気まぐれなシステムは、正義に関心のある者にはまじめに考えさせる問題だが、原告弁護士には確かに魅力的なビジネスだ。
[参考サイト]
一味違う豊胸手術
今さら聞けない豊胸術の謎
クチコミ多数!豊胸ネット