大切なのは、録画機能

2011.04.07

ハイビジョンに替わってNHKが打ち出した新世代テレビ「ISDB」(総合デジタル放送)構想の受信機である「ISTV」もハードディスクを内蔵していたことで話題になったが、その機能の大半は、現在でも文字情報で補われていたり、WebTVのようなインターネットに接続できるテレビでも実現されている。これだけでは、とても画期的なコンテンツを生み出すには至らない。むしろ、ハイパーテキストで視聴者が情報を自ら選択していくインターネットに近いコンテンツに、テレビが歩み寄るようなかたちになってしまう。インターネットが映像配信にテレビ並の質を求めている現在の状況が、そのままひっくり返ってしまうだけだ。では、もっとも大切な機能はなにか。それは、録画機能だ。映像データはデジタル化されることで圧縮してハードディスクにストックできる。これに関しては12・7ギガバイト、に同時3チャンネル録画可能のハードが発表されている。このハードディスク内蔵テレビが進化と本領を発揮するのは、現・地上波テレビ電波のデジタル化か実現する前後だと思われる。現段階では、それによってひとつのコンテンツがカメラ別にチャンネルに振り分けて送られることも予想されている。たとえばロックグループのコンサート中継なら、メンバー別にカメラとチャンネルが振り分けられるといったことも可能になるという。予算を考えると、かなりの製作費が必要となるので実現は難しいだろうが、そんな放送が実現した場合、リアルタイムでコンテンツの全貌を見ることは難しい。そこで、ハードディスクにデータを録画しておき、あとでじっくり鑑賞することになる。
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