日本国内で取引されている物資の総量は年間約一八億トンといわれ、そのうち約五億トンが輸入品です。残りのほとんどは骨材(石、砂など)やセメント原料の石灰石などの建設資材です。世界中で取引されている資源の総量は年間約一四〇億トンといわれていますから、日本一国で世界の流通物資の約七分の一を毎年独り占めしていることになります。日本は陸地面積では世界の約三〇〇分の一、人口では約五〇分の一でしかありませんが、そこに集中して使用されているのです。そのうえ、日本には山が多くて、人が住める面積は国土の約四分の一しかありませんので、可住地では物が集中豪雨的に使われているといえます。その面積当たりの消費物資量は、もちろん世界最高であるとみられます。これまでは持ち込んだ原材料からどれだけの製品ができて、どれだけ経済的価値を高めることができたかに関心が集中して、その生産、加工、流通に伴って、どれだけ排水、排ガス、廃棄物などの不用物が排出され、その製品を消費者に手渡した後で、どのように捨てられるかは、ほとんど無視してきました。