快適なマンション・ライフ

2011.10.20

マンション購入者が買おうと思う物件を、ある程度絞り込んで次に気になるのは、購入に伴う資金負担である。この資金負担には毎月返済する住宅ローンのほかに管理費と修繕積立金、さらにマイカーを持っている人は専用駐車場の使用料がある。「これだけ払っても無理のない生活ができるだろうか?」と電卓を弾きながら最後の詰めに入るのである。このあたりは分譲会社も先刻承知だ。そこで管理費、修繕積立金、駐車場使用料をできるだけ安く抑えようとする。いや、正しくは、なるべく安く見せようとする、といったほうがいいかもしれない。以下は、関係者に迷惑がかかるので名称や金額は多少変えてあるが、実際にあった話だ。「意外に安いね」会社の同僚からそういわれたとき、Tさんは確かに安いと思った。Tさんが住んでいるマンションは首都圏の人気物件。常時フロントマンがいて、居住者の伝言や宅配便の預かりなどを代行してくれる。洗濯物を出しておけばクリーニング店に渡してもらえ、期日には糊のきいたワイシャツを受け取ることができる。棟内清掃も休日と第一、第三土曜日を除いて毎日行われ、ゴミが落ちていて不快な気分になったことはない。ホテル並みとはいかないまでも、快適なマンション・ライフだと思う。それでいて月々の管理費はおよそ一万六〇〇〇円。専有面積で1平方メートル当たりに換算すると二〇〇円前後だ(これは首都圏に建っている民間分譲マンションのほぼ平均値に相当する)。