中古マンションは、新築よりも数が多いとかく新築マンションの派手な宣伝に目がいきがちですが、中古マンションの市場は、戸数もバリエーションも実に豊富です。2004年の全国でのマンションストック(既存マンション)戸数は497万3305個(東京カンディ調べ)。全国の10世帯のうち1世帯は、マンションに住んでいる計算になります。このストックの中から持ち主が売りに出したものが、中古市場を形成するわけです。大量に新築マンションが販売されれば、ますますマンションストックは多くなるわけです。首都圏と近畿圏を例に見ると、市場に出回る数は中古のほうが多いと言っていいでしょう。04年の新築マンションの発売戸数は首都圏で8万5429個、近畿圏で3万1857個(不勣産経済研究所調べ)です。いっぽう、04年度の中古マンションの新規登録件数(初めて中古市場に出たマンションの戸数)は、首都圏で10万5394件(東日本不勧産流通機構調べ)、近畿圏で3万2468件(近畿圏不動産流通機構調べ)です。ただし、04年度の中古マンションの成約件数は、首都圏で2万6708件、近畿圏で1万162件ですから、新築マンションの販売月の成約率が7割とか8割とかいわれているのに比べて、あまり売れていないというのが実態です。また、市場に出回る住戸が多いだけでなく、バリエーションも豊富な点が中古の特徴です。その時代ごとで流行のプランが違いますから、数多くの中古マンションを見てみるとプランの違いに気づくはずです。使いやすいマンション用地もその時代で異なりますから、立地面の選択肢も多くなります。その中から、自分の暮らしに合うマンションを選ぶことができるわけです。ちなみに中古とは、公的融資の定義では、「既に人が住んだことのある住宅」か「築後年数が2年を超える住宅」。一度でも人が住んだり、新築後2年間売れ残ったりしたら、中古なのです。