私はジャーナリストの手を優しくセクシーに握ろうとした。しかしそれは振り解かれた。涙がようやくぽろぽろと流れ始めた。「悪いな。それはできない。あんた、鏡を見てみろよ。××とは似ても似つかないぜ」場所をバーに移した。確かにお酒を呑みたい気分だったのでジャーナリストの案に乗じた。大きなシューグーボックスの影にあるソファ席に向かい合わせに座った。ジャーナリストはビールを、私はジンーライムを頼んだ。薄暗い店
優しくセクシーに握ろうとした... の続きを読む
まずユタに相談して、言われた通りいろいろ試みてみて、それでもどうにもならなくなってやっと精神科を受診するというケースがよくあります。また、すぐに精神科を受診させたけれども、別の家族が同時並行してユタに相談している、というケースもよくあります。精神科医の立場からすると、もちろんすぐに受診して(させて)、自分の指示する通りに治療を受けてほしいのですが、これは人々の信頼の度合いによるのですから、仕方あり
ユタの存在と精神疾患... の続きを読む
造影による狭窄部はかなりの距離を伴っていたし、消化管穿孔や挿入後の腹痛の増強などのリスクも考慮しなければならなかった。患者自身との相談で、それを行う可能性は早期に棄却された。もし、実施していたらどうだったろうか。同一の患者に複数の道筋を選択できないことは、残された時間との闘いでもある進行癌治療の場合には時に心残りにもなる。この話は後に後輩に譲ることができた。K先生はヴァンクーヴァー以来お世話になっ
自分の人生はこれしかなく、これでしかない... の続きを読む
最初の入院中は私自身も当時は副院長であったため臨床現場にいたから、当然毎日彼を回診した。初回手術後にいろいろなことが脳裏を去来したとは思うが、彼は本当に病室で良く本を読んでいた。実はこのときは本当に読書が好きなんだな、あるいは全力で仕事をしていた医師が突然個室に入院して、仕事から隔離されればやはりこうして本を読むのだろうと思っていた。歩けるようになると彼は医局に点滴台をひきながら現れて文献を読んで
論文等を良く読む医師は「医師」を振舞ってくれた... の続きを読む
律音階を民謡音階に変えるには、テトラコルドの踏み台の音を半音上げればいいことになります。では、もう半音上げたらどうなるか。歌いやすく読めば「ドミファソシド」ですね。おなじみの琉球音階です。では律音階にもどって、そのつなぎの音を半音下げたらどうなるでしょう。音階は元禄時代ころ、江戸や京から広まったので「都節」と呼ばれました。「ねんねんころりよ、おころりよ」という子守歌を、長調のように(つまり律音階で
都節が浸透... の続きを読む
人間の大脳の重さは成人で、1200グラムから1400グラムあるといわれています。赤児では、約300グラムほどです。しかし、大脳を構成している神経細胞の数は、赤児でも大人でも130億個とまったく変わっていないのです。これは、生まれた時からすでに脳細胞の分裂は完成されているためです。人間の細胞は次つぎと新しい細胞に交換されており、皮膚では約1ヵ月、血液中の赤血球では約3ヵ月でまったく新しい細胞に生まれ
脳細胞の老化... の続きを読む
私は、ノートの向きを縦長から横長に変えて使っています。A4サイズのノートを横長に利用すると、B5のノートPCの横幅とほぼ同じになります。ノートにメモした内容を見ながら、PCでドキュメントを作成するときには、パームレストの手前(ひじ手首の間の場所)にノートを置いて作業するのに、非常に便利なサイズです。テーブルの小さなカフェでも、パソコンと机の間にノートを滑り込ませるという使い方ができます。また、この
ノートの向きも工夫してみよう... の続きを読む